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| 映画『ユアン少年と小さな英雄』3月24日(土)よりロードショー |
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飼い主の死後14年間もの間、主人の墓を守り続けた忠犬が、19世紀スコットランドに実在したそうだ。そのエピソードが語り継がれ、首都エディンバラには像が立てられているという。その忠犬ボビーの実話に、魅力的な架空の人物、ユアン少年を絡ませてドラマ化したハートウォミング・ムービーが、このほどお目見えすることになった。
ユアン少年と警察官ジョン・グレイの飼い犬であるテリア犬のボビーは大の仲良しだった。が、主人であるグレイが亡くなり、忠犬ボビーは教会に眠る主人の墓を離れなくなる。それを疎ましく思う人たちからの様々な妨害にも負けず、断固として戦うボビー。一方、貧困地区に暮らすユアン少年もまた、母を亡くし孤児院で数々の試練を強いられる。勇気と忠誠心溢れる1匹のイヌと、貧しくも賢い少年が気持ちを通わせ、町に奇跡を起こすという心温まるストーリーが、スコットランドの緑豊かな自然の中で繰り広げられる。 どこかで聞いたことがあるようなこの忠犬物語。実は脚本を担当したリチャード・マシューズが1989年に、ある日本人女性にこのボビーの物語を話したことに端を発しているのだ。日本にも似たようなストーリーがあることを伝えられ、熱心に映画化を勧められたリチャード・マシューズは、脚本のために5年にも及ぶリサーチをしたのだが、その際渋谷のハチ公像を訪れているという。
これまでにもイヌと少年を主人公にした映画は数多く発表されてはいるが、同じような史実を共有する日本人にとって、この『ユアン少年と小さな英雄』は親近感がもてるのではないだろうか。 さて、我々愛犬家としては、主人公ボビーにちょっと目を向けてみたくなる。実在の忠犬ボビーはテリア犬。現在テリアグループに属する犬種は26種あるが、そのほとんどが18世紀、19世紀を起源としたイギリス原産のイヌだ。中でもボビーの地元、スコットランド原産の犬種はスカイ・テリア、ケアーン・テリア、ウェスト・ハイランド・ホワイト・テリア、スコティッシュ・テリアの4種類だ。 この映画のキーとなる主演ボビーのキャスティングにあたって、脚本が要求する演技をこなせることは勿論だが、ボビーのように歴史的に有名な存在となると、それぞれが描くボビー像というものを満足させる必要があるから、かなり難しい作業だったらしい。そこで実在ボビーがどのテリアだったかと言うことになる訳だが。。。 スカイ・テリア協会に問い合わせれば「ボビーはスカイ・テリアだ」と言われ、ケアーン・テリア組合に問い合わせれば「これはケアーン・テリア」だとのことだったらしい。
そこで企画段階から参加していたドッグトレーナーのジェリー・スコットが、スクリーンに映ったときに一番適した犬種として選んだのがウェスト・ハイランド・テリア。 そしてそのイメージにぴったり合うイヌとして彼が推薦したのは、何と彼自身の愛犬だったそうだ。野性味を出すためにトリミングをせず毛をのばして、150年前のイヌらしく変身した“ボビー”、2年ものトレーニングを積んで挑んだ名演技を早く劇場で観たいものだ。
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