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| “A Letter to True” を観た!! | ||||||||||
どんなに望んでいなくてもいつの日かやって来るもの… それは自分が愛するもの達との別れの日… 誰がわざわざそんな日のことを好き好んで考えるだろうか。 愛犬との別れの日のことなんか考えられない… でも彼は否応なしにそれを実感させられた… 2001年9月11日、ニューヨークで同時多発テロが起こったあの日、世界貿易センタービルが倒壊したあの日、写真家ブルース・ウェバーは旅先にいた。 そしてその時、彼の愛犬たちは世界貿易センタービルにほど近い彼のオフィス兼自宅で旅に出ている主人の帰りを今か今かと待っていた。 その日以来、全てが変わった。 今のこの幸せな瞬間なんか一瞬にして無くなってしまうかもしれない… 戦争やテロリズムを前にしたら、幸せなんてなんと儚いものだろうか。 そして、ウェバーは愛犬の末っ子 “True” に手紙を書くことにした。 昔多くの父親がそうしたように… ウェバーはその手紙を映画(“A Letter to True”)にした。 自分のことだと想像してみよう。 もし、今愛犬との突然の別れがやってきたら、ボクは何を思うだろうか? 悲しいのはもちろんのこと、別れを認めることすら出来ないかもしれない。 でもその悲しみの後にはもっと切ない疑問がこみ上げてくるだろう。 ボクらと一緒にいて彼らは幸せだったのだろうか? 彼らの毎日は退屈なものではなかったのか? 本当に我々との暮らしを楽しんでくれたのだろうか? そしてその疑問は次第に確信に変わる。 もっと一緒に遊んであげるべきだった。 もっといろんなところへ連れて行ってあげれば良かった。 もっと長い時間を彼らと過ごすことに費やすべきだった… 彼らと過ごして感じていた今までの幸せは、あって当たり前のものではなかったのだとその時初めて気付くことになる。 “A Letter to True” の上映が始まった瞬間からそんな思いが頭の中をぐるぐる駆けめぐる。 だからボクは決心した。 |
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映画としての解説をしよう。 この映画はいわゆるストーリーものではなく、ウェバーの愛犬たちとウェバーの様々な友人達のエピソードを中心としたドキュメンタリーフィルムと、それとはあえて異質な過去の映画や事件の映像、そして50年代〜60年代の音楽をテンポ良くコラージュした作品だ。 つなぎ合わされた映像と音楽は一見何の関連性もないようにスピーディーに展開していくが、単に慌ただしいのではなく、その流れの中からしっかりとした強いメッセージが観るものにビンビン伝わってくるような非常に骨太な作品と言える。 もちろん、そのメッセージとは「反戦」であるが、ジョン・レノンとヨーコ・オノがウェバーに送ったハガキのエピソードのバックに流れる「イマジン」から引用した歌詞 “War is over…if you want it.”「戦争は終わる…もしあなたが望むなら…」の一節が印象的だった。 イヌが出演する映画というと、人間、特に子供とのふれあいが中心で見るものの涙腺を刺激することのみを狙っている映画が多い中(ちょっと言い過ぎ??)、この映画に出てくるイヌ達は、自由奔放にただひたすら走り回り、海やプールに飛び込み泳いでいるだけである。 もちろん彼らにはセリフもないし演技する場面もない。 でもこういう瞬間があることこそが人間にとってもイヌにとっても感動であり幸せなんだと、我々は理解しなければいけない。 そこにファンタジーなストーリーなんて必要ないのである。 家族と愛犬と友達とそして平和な日常があるだけでいい…<DJ Moog>
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