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| Synchronicity |
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マクベスと言えば先日母から連絡があり、マクベスの様子がおかしいという。 「昨日の朝ごはんから食欲ないのよ。下痢もしてるし、おかしなものたべちゃったのかしら。3食続けて食べないなんて今までで初めてよ・・。」 奇しくもその日から父が簡単な手術のため2泊で入院する事になっていたので、母もマクベスの面倒を十分に見る事ができず、次の日私の仕事が午前中に終わる事になっていたので、その後横浜の実家に戻り、病院に連れて行く事にした。 そして当日先生と話し合って、バリウムで腸や血液の検査をしてもらうためにマクベスを1泊入院させる事に決めた。 (そういえばお父さんが手術のために絶食になったと同時にマクベスも何も食べてないな)なんて妙なシンクロニシティを感じたが、その思いは次の日の彼らの退院後の様子を聞いて、ますます強くなった。 父とマクベスはほぼ同時に家に戻ったらしいが、ぐったりとした様子で共にソファに寝転び、母が用意したおかゆとお湯でふやかしたドックフードを目を細めて食べ、そしてまたごろりと横になる2匹、いや1人と1匹を目の当たりにした母は、おかしいやら、ほっとするやらでその日はニヤニヤし通しだったとか。ちなみにマクベスの検査の結果は予想通り何の異常もなし。獣医の先生も首をかしげるばかりで、やはり父が家に不在のストレスなのだろうという話で落ち着いたが、不思議なのは父が出張などで数日間家を空けても、今回のような騒ぎは1度も起きていない。 しかもマクベスと父は顔がとても似ている。 イヌを飼った事がある人なら誰でも、(何でイヌはこんなにも人の気持ちがわかるのだろう)と感じた事があるはずだ。 私が去年実家に住んでいる時の事。その日とても悲しい事があって家に戻り、家族といつも通りに晩ご飯を食べ、いつものように楽しげに会話を交わしていた。昔から家族には何でも包み隠さず話すタイプだが、この時は何だか話すことができなかった。 夜も更け、家族は寝静まり、イヌ達もそれぞれの寝床で夢を見ている。私一人長風呂から上がると脱衣所には、なぜか母親の足元で寝ているはずのミニチュアダックスのロミオがいた。
すると、こらえていたものが溢れるように、後から後から涙がこぼれてきて止まらなくなってしまった。 ロミオは私の顔を見つめたままずっと涙をなめていた。 しばらくされるがままに舐めさせていたら、(何で家族さえごまかせたのに、ロミオにはわかったんだ?)という謎が、悲しみよりも私の中で大きくなってきて、ロミオの方も調子に乗っておでこの際からあごの先までまんべんなく舐め始め、顔はぐちゃぐちゃ、しまいにヒリヒリしてきて、本来の目的を忘れてこのチャンスを逃すもんかという勢いで必死に舐め続けるロミオを「ええ加減にせい!」と引き剥がし、ロミオを抱きしめたまま声をあげて笑ってしまった。 どうやらイヌ達には、自分が愛する相手の痛みや悲しみ、それから喜びや幸福を感じ取り、それを自分のものとして共有できる力があるらしい。 最愛のイヌ達の人生(犬生?)を幸せな日々にするためにも、私はいつも健やかで楽しく、笑顔でいようと思う。 たまにとても薄情に思えて憎らしく思う時も多々あるが、 イヌ達の心や愛は神秘的で、とても深い。 |
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| side story vol. 1 |
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